久留米大学特任教授 古賀幸久 の考える、これからの生き方論。
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「いきがい」と生きること

#30 2020年8月11日


 人には、大なり小なり、常に何かの目的や目標がある限りにおいて、生きる力や豊かな思いが生まれます。“良く生きる”とは、その中で“自分の望む生き方を自分らしく生きる”ということに他なりません。
 “自分の望む生き方を自分らしく生きる”という生き方は、たとえ人知れぬ苦労や努力があったとしても、その人なりに熱中して愉しみ、喜びや幸せ感を得ることができる生き方でもあります。熱中することのできる愉しみや喜びの感性は趣味や興味によって覚醒されます。

“良く生きる”ことと“趣味や興味”

 趣味の対象や興味の趣く方向を深く掘り下げていけばいくほど、愉しみは広く深くなっていきます。多くの愉しみ方を普段の日常に織り交ぜることによって豊かな時間が醸し出され、深みのある味わいが生まれます。
 人の喜怒哀楽や愛憎の感情の幅の広さは、生きる内容の深さの証です。日常を味わいのある愉しみで充実させることができれば幸せなことです。生きて、そして、生かされる生命の躍動を感じながら、感謝のうちに愉しく生活ができる時に、人の個性と能力は高い感性と質が磨かれて魅力的に輝きはじめます。

愉しみ方の工夫

 日常生活は、仕事をして、お金を稼いで、消費をして、蓄えて、社会に還元する、というプロセスです。また、そのプロセスに並行して、趣味や興味を持ち、学び、知的な付加価値を創造し、精神や文化を豊かにし、その知識や知恵を社会に還元するという過程が折り重なります。そのような日常の、経済的な時間の過ごし方と精神・文化的な時間の過ごし方が一体となる中で、愉しみや喜びが醸し出されます。私たちは、この喜びや愉しみを賞味できる主体でもあり、また、日本の社会においては、如何様にも“良く生きる生き方”を磨き、輝かせることもできる環境に恵まれていることを自覚することがとても大事です。

 このブログでは、今後、 “良く生きる生き方”について検討していきます。同時に、“良く生きる生き方”を具体的に様々な社会的問題や課題(外交、安全保障、環境、危機管理、教育、民主主義、政治、経済、格差、農業、福祉、税、セーフティーネット、宗教、民族問題、その他)と絡めながら、現在、生起している国の内外の時事的な問題や課題に焦点を当て、本ブログの目的である「問題や課題への心構えと実践の在り方」をイメージできるように検討していきます。ご期待ください。

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