久留米大学特任教授 古賀幸久 の考える、これからの生き方論。
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あなたもリーダーになれます。

#7 2019年6月21日

求められるリーダー像

 社会に求められる理想的なリーダー像とはどんな人でしょうか。いろんな定義の仕方があるかと思いますが、様々な社会の問題や課題に対処する意思と能力と心(思い)を持つ人ではないでしょうか。
 リーダーとは、人々が悩んでいる多様な問題を把握し、対応できる人です。社会全体の責任として取り組まねければならないことを率先して背負うことのできる人でもあるといえます。
 それでは、そのようなリーダーになるためには、どのような心構えが必要でしょうか。  

リーダーとは“文化的な生活”を実現させようとする人

 “より良い生活をしたい” と思う気持ちは“生きがいのある文化的な生活” をしたいと望むことと同じです。リーダーの心構えとは、そのような人々の望みを共有し、それを実現するための実践力を持つことができる人です。更に言うならば、社会からもそのような願いを果たしてくれることが期待され、支援される人です。リーダーシップをとる人は“生きがいのある文化的な生活”を実現するための考えが具体的に定まっていなくてはなりません。

“文化的な生活”と“リーダーの資質”

 誰しも、健康的な環境で生きがいを持って楽しめる生活を望んでいます。そのためには、大量生産と大量消費の経済循環の中で生きるのではなく、環境や体に良いものを生産・消費する生活環境の中で生きられるようにすることが大事です。そのような生活環境を育むことによって、現在、私たちが直面している様々な社会問題の解決や課題の実現にもつながっていきます。
 リーダーには刻々と変化する社会の問題や課題を的確に捉える知的感性、それをいち早く予防する危機管理能力、また、望ましい方向に具体的な対策を早急に講じる迅速性や適切な軌道修正を図る柔軟性が求められます。それには一般的な生活感に裏打ちされた経済的感性と、人と人との暖かい関係性を育める心ある社会的感性が根付いていることが重要です。

本当のリーダーとなるためには

 “文化的な生活”を実現しようとする意思と能力がある人はたくさんいます。しかし、世代を超えて本当のリーダーとなるためには、人々が共存する中で、相互に共感・尊重のできる暖かい心が必要です。それは、文化的な人間関係を育む心であり、また、それを、誇りと喜びを持って将来の世代に引き継いでいく思いです。

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